せめて噛め、自傷行為

これから自傷行為についてのあれやこれや書きますが、私自身は決して自傷行為を推奨しません。

他者を傷つけないことはとても良いことですが、できればあなた自身も傷つかないのが最良なのです。

この記事では死に至る自傷行為(自殺行為)ではなく、死に至らない、死に至ることを目的としない自傷行為について述べます。

 

辛いことがあった時に、人や物に八つ当たりしてはいけない。うまく言葉にできなくて、わだかまりが解消されない。体を動かしたり忙しくなっても誤魔化せないしんどさを抱える。

自傷行為に至る理由は人それぞれ、時ぞれぞれだと思います。

また、自傷行為の方法も人それぞれです。刃物で体を傷つける。肌をかきむしる。毛を抜く、自分を殴る、壁を殴る、用法用量を超えた薬の飲み方をする、暴飲暴食をする、吐く、心の伴わないセックスをする……など、枚挙にいとまが無いものです。

で、せめてです。自傷行為はしなければしない方がいいです。けれども人生そんなこと言ってられん時だってあります。そんなとき、せめて、自傷行為をするなら「自分で自分の事を噛む」というのが一番マシなのではないかと思います。

噛む自傷行為を行うにあたってお勧めしないのは粘膜(唇・舌・口の中)や爪、既に怪我をしているところ、服を着たら見えるところ(すぐに跡が消えるとはいえ人に指摘質問されるとボチボチ面倒)です。

あと日焼け止めとか軟膏とか明らかに口に入れる目的でないものを肌に塗ってるときは噛まないでください。子どもじゃないんですから。

 

噛む自傷行為のメリットは以下のようなものが挙げられます。

・跡が残らない

・力加減を徐々に調節できる

・人に迷惑をかけない

・手当の必要がほぼない

・即時的に行える(準備・後片付けの必要がない)

噛む自傷行為のデメリットは以下のようなものが挙げられます。

・噛んだ後よだれが付く

(バイト先の暇なときにぼーっとしながら噛み噛みしてたら小さい惨事です)

・噛める場所が限定されている

(人体びっくり人間じゃない限り肘より上の手くらいしか無理そう)

 

おすすめのものですから偏見をもってメリット・デメリットを挙げました。

特に噛む自傷行為で推したい点は「跡が残らない」という点と「力加減が徐々に調節できる」という点です。

跡が残る、ということは治療に時間がかかるでもあります。治療が必要な自傷行為は時間・もの、場合によってはお金も必要になってくるので、選択の余地があるなら選ばないに越したことはありません。

また、自傷行為の目的として「跡を残す」ということ思っていないのであればそれはそれはもう跡が残んないことは大切です。

新陳代謝が人並みの人なら1日で噛んだ後は消えます。3日あったら大体綺麗さっぱりです。余談ですが、人に噛まれたものはひどいもので1週間消えないものもあります。自分で噛むこと、とっても大事です。

跡が残らないという点で毛を抜く、という自傷行為もおんなじやーんとお思いになられるかもしれませんが、毛を抜くの、再び生えてくるのに時間がかかるのと、変な抜き方(より痛い抜き方)をしたら毛穴がぷつぷつに荒れて真っ赤っかになったりしますよ。できればやめときましょう。

 

もうひとつのメリット、力加減が徐々に出来る、というのはとってもいいことです。

自傷行為の王道、リストカットって手首に刃物ですよ。やばくないですか?

ぶっちゃけ自傷行為初心者は刃物ってどれくらいの力を込めてどれくらいのスピード感で引いたら(押し付けたら)どれくらいの痛み・出血量になるかなんてわかりません。

ベテラン自傷行為の人でも目測を誤る時だってあるでしょう。

そんな時におすすめなのが「噛む自傷行為」!

自傷行為界隈では王道にもマイナーにもなれない中途半端な立ち位置を占めておりますが初心者からベテランさんにまでおすすめできます☆

ほどよい腕のお肉を咥えて徐々に顎に力を入れていきます。

だんだん歯が食い込んで程よい痛みが感じられます……吐息の熱も合わさって生(せい)の触感、葛藤のエネルギーが生々しさを増していきます。

もっとグッと力を入れてもいいけれど、程よく気持ちいいところで痛みをキープするのもアリです。

パッと口を話した時にじんじんミミズが這ったような跡が疼くのもまた何とも言えず気持ちいいです。

そう、噛む自傷行為を推す個人的な理由として、「噛む痛みが気持ちいい」ということがあります。私の趣味嗜好の問題もあるでしょうが、自傷行為をするというタスクをこなす中で、気持ちよかったら一石二鳥でとてもお得です。と、私は思っています。

ひっかくタイプの自傷行為は力加減(痛みの加減)が徐々にできるという点では噛むことのメリットに並びますが、これは治療にまま時間がかかります。跡もそれなりに残ります。

殴るタイプのものは痛みが安定しない、持続が不安定などの点でおすすめできません。

やっぱり噛む自傷行為、せめてするんだったら、いいものです。

 

最後に重ねて注をさせていただきますが、自傷行為、しないんだったらやらないことが何よりです。

自傷行為をするにあたってのあなたの経緯などは私にはわからないので良しも悪しも断言できませんが、春からのあなたの日々が健康的で幸多からんことを祈っております。