身を切る七月

 

七月がやっと幕を閉じた。梅雨とともに。

七月はひと月を通してずっと体調が悪かった。断酒をして通院するくらい体調が悪かった。

メンタルも芋づる式でやられた。もう破れかぶれよ。

 

医療用モルヒネを投薬された人のモルヒネレビューをさらっと見かけたことがある。

「苦しいけど点滴から幸せが注入されているようだった」と

この七月はそのレビューの一文に表される。

辛いことはあるけど幸せなことはある。けど幸せなことは辛いことを包んだり相殺したりせず痛みと幸せが独立して刺激と感情を私に与えた。

 

フィジカル。

美味しいものを食べる。夜は寝られる。蕁麻疹も出ない。

低気圧で頭がひと月の間ずっと重かった。卵巣が腫れて不正出血がある。運動不足。

メンタル。

好きな人と同じ屋根の下に住む。芸術文化に親しむ。好きな服を着る。音楽と映画に没入する。

人にキレ散らかす。人を傷つける振る舞いをする。溜まったタスクが消化できない。ずっと雨。人の視線におびえる。

 

いいことも悪いこともある。

それらは同じ面の上にいるが交差することなく自分の役割を果たした。

 

 

世の中で既にそれっぽい答えが出ている壁にぶつかったとき、難問を消化できなくて悶える自分と答えは簡単やろと俯瞰ぽく大人っぽく冷静っぽくふるまう自分との間であわあわする。

難問は単純だけど答えは簡単じゃない。

 

幸せには幸せなんです。

こんな自分には身にあまるほどの幸せの日々を生きている。

健康には健康なんです。

五体満足で睡眠も食事も生きるに足りるほどとっている。

 

それでも体はままならない。心はもっとままならない。

こころの処方箋は先人が示してくれた地図の通り尋ねればすぐに手に入れられるかもしれない。

かんたんでわかりやすいことに傷ついて悲しんでいるもかもしれない。

でも駄目なんだ

理屈が通じないほどもう駄目になったんだ

 

 

駄目なの辛いの苦しいのって言ってもわたしは元気だからなんやかんやで大丈夫よ。

愚痴を液晶に呟けてわたしはすっきりした